ループ受電方式の仕組み

ループ受電方式とは

3相交流の電源と負荷

ループ受電方式とは、変電所と複数の需要家が環状(ループ)の配電線で接続された系統から受電する方式です。
図1

ループ受電方式の保護方式

ループリレーで保護を行う

ループ受電方式は、短絡や地絡などの事故発生時に、各需要家の構内事故なのか、それとも各需要家間の配電線の事故なのかを区別するため、ループリレーという監視装置が変電所と各需要家に設置されています。そのループリレーが相互に通信を行い、事故点に応じて各需要家の受電遮断器をトリップさせる制御を行い、事故除去します。

電力会社側の事故の場合

電力会社側の配電線で事故が発生した場合は、その両端の需要家の受電遮断器がトリップして事故除去を行います。
図2

需要家内の事故(受電遮断器2次側)の場合

需要家内の事故は、その需要家の受電遮断器2つがトリップし事故除去を行います。
図3

需要家内の事故(受電遮断器1次側)の場合

CT1と受電遮断器1の間、もしくはCT2と受電遮断器2の間で事故が発生すると、その需要家の受電遮断器1と2をトリップさせても事故除去はできません。そのため、CT3で受電遮断器の1次側事故か2次側事故かを区別して、受電遮断器1次側事故の場合はループリレー内の母線保護リレー(ブスプロリレー)が動作し、事故が発生した需要家の両端にある需要家(相手端)の受電遮断器がトリップします。
図4

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