ミルマンの定理は、キルヒホッフの法則で解くと時間がかかる場合に役立ちます。
図1の回路でこの定理を考えます。
図1
図1の場合、ミルマンの定理を適用すると、a-b間の電圧Vabは、
Vab=(Ea/Ra + Eb/Rb + Ec/Rc)/(1/Ra + 1/Rb + 1/Rc)
となります。
<例題>
下図のような、6[V]と8[V]の電池、3[Ω]と4[Ω]と12[Ω]の抵抗からなる回路がある。
Vabを求めよ。
ミルマンの定理より
Vab=(Ea/Ra + Eb/Rb + Ec/Rc)/(1/Ra + 1/Rb + 1/Rc)
・・・@
@に電圧と抵抗を代入すると、
Vab=(Ea/Ra + Eb/Rb + Ec/Rc)/(1/Ra + 1/Rb + 1/Rc)
=(6/3+8/4+0/12)/(1/3+1/4+1/12)
=(2+2+0)/(4/12+3/12+1/12)
=4/(8/12)
=48/8
=6[V]
答え Vab=6[V]