ケーブルとは銅などの導体に絶縁性の被覆を施し、さらに外装と呼ばれるカバーをかけたものです。
図1はケーブルの構造図です。内側の絶縁層で絶縁を保ち、絶縁層を保護するために外装(カバー)をしてあります。
図1
絶縁電線は銅などの導体に絶縁性の被覆を施しただけのものです。
図2は絶縁電線の構造図です。
図2
コードとは絶縁電線同様、銅などの導体に絶縁性の被覆を施しただけのものです。しかしコードは絶縁電線と違い可とう性があります。
ケーブルは、絶縁層を保護するために外装が施してありますので、そのまま建物内に通線することができます。しかし、絶縁電線は配管を敷設し、配管の中に通線する必要があります。
また、コードは露出の状態で使用しなければいけません。モールや配管の中を通線したり、壁や柱に固定することは禁じられています。
屋外の配電線や、ビルなどの建築物の幹線のよく用いられます。絶縁層に架橋ポリエチレンを使用し耐熱性が高いため、電流容量が大きく信頼性の高いケーブルです。CVが2本寄り合わされるとCVD、3本寄り合わされるとCVT、4本寄り合わされるとCVQと呼ばれます。
屋内低圧配線の大半がVVFを使用しています。形状が平型であるため壁や柱等に密着しやすく、可とう性に富んでいることから施工しやすいケーブルです。電源線・ニュートラル線の2芯のタイプと、電源線・ニュートラル線・アース線の3芯のタイプがあります。
自動火災報知器警報用電線として認められているケーブルです。構造が単純なため施工性がよく、火災感知器の配線に用いられます。
建物内の電話や有線放送等、通信用に広く用いられているケーブルです。芯数の種類も多数あり、用途により使い分けることができます。多芯であってもすべて色分けされていて、ケーブル発点と着点で対向の確認がとりやすくなっています。
低圧屋内配線に使用されています。ただし、絶縁電線のため配管工事か碍子引き工事でなければいけません。また接地線としてよく使用されています。