リレーとは、入力される電圧によってコイルを電磁石にし、そのコイルに引き寄せられた鉄片が接点を閉じたり開いたりすることによって電気的信号を出力する部品です。
図1
図1は、リレーの図です。
点線で囲まれた部分がリレーです。リレーの中にはコイルと、複数の接点があります。
図2
図2は、スイッチをONにした状態です。
スイッチをONすると、リレー内部のコイルに電圧がかかり電流が流れ、コイル内の鉄心(コア)を磁化し電磁石になります。その電磁力で鉄片(アーマチュア)を引きつけて接点をONにします。
スイッチを切ると、鉄片はバネの力で図1の状態に戻るようになっています。
接点には、a接点とb接点があります。
a接点は、常時OFF状態で、コイルに電圧がかかったときにONになる接点です。
b接点は、常時ON状態で、コイルに電圧がかかったときにOFFになる接点です。
一般的に、リレーは1つのコイルに対し複数の接点を持っています。
よって1つの信号で、複数の回路をON・OFFできます。
たとえば、100[V]の信号でコイルを動作させ、12[V]の運転ランプを点灯し24[V]のブザーを鳴らすというような回路を作ることができます。
リレーをさまざまに組み合わせて、シーケンス回路を作ることができます。
シーケンス回路とは、ある定められた順序に従って動作していく回路です。さまざまな動力機械の制御に用いられています。