磁荷とは、さまざまな磁気の現象のもとになる小さな丸い粒です。
磁荷にはN極またはS極の極性があり、N極の磁荷を正磁荷、S極の磁荷を負磁荷といいます。正磁荷と負磁荷は互いに引き付けあい、正磁荷どうし、負磁荷どうしは遠ざけあう力が働きます。この力をクーロン力といいます。
図1
ある空間や物体の中にある磁荷の量を磁荷量といい、単位はウェーバー[Wb]を用います。磁荷量のことを単に磁荷という場合もあります。正磁荷と負磁荷は打ち消しあう性質がありますので、ある空間や物体の中に同じ量の正磁荷と負磁荷がある場合は、プラスマイナスゼロになって磁荷量は0になります。また、正磁荷が多ければN極に、負磁荷が多ければS極に帯磁していることになります。
点磁荷とは、磁荷だけあって、大きさや体積がない点という意味です。磁界を考えるとき、磁荷に大きさや体積があると計算が複雑になるため、磁荷が一つの点に集中していると考える際に点磁荷を使用します。