技術士2次試験の筆記試験は、出題範囲が非常に広いです。また技術士電気電子部門の問題集・参考書であまりいいものはありません。そこで電気主任技術者試験用の下記の参考書・問題集を繰り返し読み込むと、筆記試験の論説問題対策となります。
電験一種二次試験の完全対策
電験二種二次試験の完全対策
電験第1・2種二次試験 論説精選
特に「論説精選」は良書です。
試験は、午前中が必須科目、午後が選択科目です。配点は必須科目が50点、選択科目が50点、計100点満点です。
600字詰めの解答用紙を午前中は3枚、午後は6枚、計9枚使用します。トータル5400字を手書きすることになりますので、手がかなり疲れます。解答時の注意ポイントは、求められている事項をもれなくきっちり解答することと、できるだけ余白を残さずに記入するということです。そしてだらだら長文を書くのではなく、できるだけ箇条書きにして要領よく解答するとともに、採点者が読みやすくなるように記入します。
問題のパターン問題は大きく分けると専門知識型問題と考察論説型問題の2種類あります。
答が1つしかない、またはある程度限られている問題です。(計算問題、機器の特徴を問う問題など。)
【例題1】
「6kVCV-T及び6kVCET/Fについて、和名の製品名称を述べるとともに、構造(材質)が分かる断面図を画き、そこに示された各部の機能(求められる条件)を説明せよ。」
専門知識型問題は答が限られています。例題1の場合は、@和名の製品名称、A構造(材質)が分かる断面図、B各部の機能(求められる条件)を解答します。
答が多種多様にある問題です。(考えを問う問題。)
【例題2】
「近年、世界的に500mを超える超高層建造物の建設が進められている。このような超高層建造物において、電気設備上重要と考えられる点を3つ挙げ、その解決策について述べよ。」
考察論説型問題は答が多種多様にありますので、よく検討してから解答する必要があります。例題2の場合は、@電気設備上重要と考えられる点を3つ、Aその解決策を解答します。@の電気設備上重要と考えられる点を3つが思い浮かんでも、Aのその解決策がわからなければ解答が成立しません。よって解答を記入する前に問題用紙の余白を利用して解答計画を立てます。例題2では問題点3つとその解決策が求められていますので
問題点A→解決策A
問題点B→解決策B
問題点C→解決策C
というように整理します。そして問題点の本質を捉えた解決策になっているか、論理的な解決策か、よく検討します。この解答計画がまとまったら、解答用紙に記入していきます。