並列接続した2つの抵抗RaとRbを電圧E[V]の乾電池に接続すると、2つの抵抗にはそれぞれ同じ電圧E[V]がかかります。
図1
一方、直列接続した2つの抵抗RaとRbを電圧E[V]の乾電池に接続すると、2つの抵抗にはそれぞれの抵抗値に応じた電圧Ea[V]とEb[V]がかかります。
図2
このように、2つ以上の抵抗を直列接続し、電圧を印加すると、それぞれの抵抗に抵抗値に応じた電圧がかかることを分圧といいます。
図3
図3は、2[Ω]と3[Ω]の抵抗を直列接続し、10[V]の乾電池を接続した図です。
2[Ω]にかかる電圧をEa、3[Ω]にかかる電圧をEbとすると、
となります。
直列接続した2つの抵抗RaとRbを電圧E[V]の乾電池に接続すると、2つの抵抗にはそれぞれ同じ電流I[A]が流れます。
図4
一方、並列接続した2つの抵抗RaとRbを電圧E[V]の乾電池に接続すると、2つの抵抗にはそれぞれの抵抗値に応じた電流Ia[A]とIb[A]が流れます。
図5
このように、2つ以上の抵抗を並列接続し、電圧を印加すると、それぞれの抵抗に抵抗値に応じた電流が流れることを分流といいます。
図2
図2は、2[Ω]と3[Ω]の抵抗を並列接続し、10[A]を流している図です。
2[Ω]に流れる電流をIa、3[Ω]に流れる電流をIbとすると、
となります。
分圧と分流の注意点です。
分圧は、それぞれの抵抗値の比と、それぞれの抵抗にかかる電圧の比が同じになります。
つまり、2つの抵抗の抵抗値がA:Bなら、それぞれにかかる電圧もA:Bになります。
一方、分流は、それぞれの抵抗値の比と、それぞれの抵抗に流れる電流の逆比が同じになります。
つまり、2つの抵抗の抵抗値がA:Bなら、それぞれに流れる電流はB:Aになります。
この区別が混乱しやすいので、注意しましょう。