「電気とは何ですか?」と聞かれると、何て答えればいいでしょうか?
なかなか簡単には答えられない質問です。
辞書で「電気」を調べてみると、
1.摩擦電気・放電などの電気現象や、電気現象のもとになっているもの。電荷・電流または電気エネルギーをいう。
2.電灯
3.電力
と記載されています。「電気」の説明文に「電気」という言葉が入っているので不可解ですが、それだけ電気はとらえどころのない、説明しにくいものということを表しています。
とはいえ、電気を考えるときに頭の中でイメージができないと考えにくいので、ここでは電気を
「金属の中に流れている電荷という粒」
と考えましょう。例えば、乾電池と豆電球を電線でつなぐと、電線に電気が流れます。この電気というのは、電線の中に流れる電荷という粒のことです。乾電池をつなぐ前は電線の中に電荷が動かずに留まっていますが、乾電池をつないだ途端に流れだし、電荷が流れることによって、さまざまな電気的現象を起こします。
冬になると気になるパチパチという静電気。セーターを脱ぐときや、ドアノブに触れた瞬間など、静電気によってショックを感じることがあります。わたしたちが静電気でショックを受けるのは、物や人体にたまっていた「電気」が放電したことによるものです。
また、釘に電線をバネのようにぐるぐる巻いて、それに電流を流すと釘が磁石になり、他の釘を引き寄せるようになります。
そのほかには、今ではLEDや蛍光灯が多くなり見かけることが減ってきた電球の中を見てみると、フィラメントという髪の毛より細い金属の線に電気が流れることにより、フィラメントが発熱して白く発光しています。
これらの現象を見ていると、電気は見えないチカラを持っていて、そのチカラをうまく利用することで私たちの生活に役立てているということがわかります。