電荷とは、さまざまな電気の現象のもとになる小さな丸い粒です。
電荷にはプラスまたはマイナスの極性があり、プラスの電荷を正電荷、マイナスの電荷を負電荷といいます。図1のように正電荷と負電荷は互いに引き付けあい、正電荷どうし、負電荷どうしは遠ざけあう力が働きます。この力をクーロン力といいます。
図1
ある空間や物体の中にある電荷の量を電荷量といい、単位はクーロン[C]を用います。電荷量のことを単に電荷という場合もあります。正電荷と負電荷は打ち消しあう性質がありますので、ある空間や物体の中に同じ量の正電荷と負電荷がある場合は、プラスマイナスゼロになって電荷量は0になります。また、正電荷が多ければプラスに、負電荷が多ければマイナスに帯電していることになります。
点電荷とは、電荷だけあって、大きさや体積がない点という意味です。電界を考えるとき、電荷に大きさや体積があると計算が複雑になるため、電荷が一つの点に集中していると考える際に点電荷を使用します。