水力発電に関する記述として、誤っているのは次のうちどれか。
(1)水車発電機の回転速度は、汽力発電と比べて小さいため、発電機の磁極数は多くなる。
(2)電圧の大きさや周波数は、自動電圧調整器と調速機を用いて制御される。
(3)発電電圧は、主変圧器で昇圧し送電される。この変圧器には発電機側にY結線、系統側にΔ結線のものが多く用いられる。
(4)ペルトン水車は、水の衝撃力で回転する衝動水車の一つである。
(5)カプラン水車は、プロペラ水車の一種で、流量に応じて羽根の角度を調整することで部分負荷での効率低下が少ない。
(3)
(1)水力発電の水車は高速回転させるとキャビテーションの発生や効率低下が起こります。よって4極の発電機が用いられます。一方火力発電は2極の発電機が用いられます。
(3)発電所の昇圧変圧器は発電機側をΔ結線、系統側をY結線とします。系統側は昇圧されて電圧が高くなります。すると巻線間の絶縁が厚くなるので、巻数が少ないY結線がΔ結線よりも省スペース化となります。