第1種と第2種の電気主任技術者試験は、2次試験があります。
2次試験は電力・管理と機械・制御の2科目で、マークシートを用いない記述式試験です。電力・管理は6問中4問、機械・制御は4問中2問選択し解答します。
資格試験はマークシート方式が多く、記述試験というのは慣れていない方も多いと思います。
そこで、電気主任技術者2次試験対策について説明します。
試験開始直前は、試験監督者の指示通り、解答用紙に受験番号や生年月日を記入します。
その後は、注意事項に目を通しましょう。
特に有効数字の取り扱いについては注意しましょう。例年は、なるべく多い桁数で計算し、解答は有効数字3桁で答えるように指定されています。
試験監督者から試験開始の合図があったら、問題全てに目を通します。2〜3分くらいかけて、自分が得意な問題があるか、どの問題が解けそうか、解答にどのくらいかかりそうかを確認します。
2次試験は時間配分が1次試験以上に必要になるので、この作業を怠ると合否を左右することすらあります。
選択する問題が決まったら、まず簡単な問題から解答します。全体の時間配分を念頭において解答します。下書きする時間はまずありませんので、解答用紙に記入します。
計算問題は、まず解答に必要な公式を記入します。おそらく公式は部分点が大きいと思われます。
また、時間に余裕がありそうであれば、数式だけではなく、「@式に代入」とか、「題意より漂遊負荷損は無視できるので」などの計算根拠を記入するとよいでしょう。
最終的な答にいたった場合は「5.62[A]・・・答」のように、単位をつけてこれが答だとわかるように記入します。また有効数字に注意します。
得意な論説問題などが出題されると、あれもこれも記入したいという気持ちから必要以上に時間をかけてしまいがちです。題意を読み取り、要点や重要語句に意識して解答します。
できれば論説問題は後に回した方がよいかも知れません。計算問題を仕上げてから手早く記入した方が計算ミスを減らせる場合もあります。
マークシートの場合、まったくわからない問題は勘で解答できますが、記述式はそうはいきません。
しかし、記述式の場合は部分点(途中点)という配点があります。
部分点とは、学校の試験で言うところの○でも×でもない△です。
計算問題の場合、完全な解答にいたっていなくても途中経過が明示されていたり、途中の計算ミスによって答があっていなくても公式が明示されていれば部分点が与えられることがあるようです。(採点結果がわからないのであくまでも推測ですが、毎年、電気主任技術者2次試験の合格基準点が発表されますが、この点数は端数であり、部分点が無ければありえない点数です。)
よって最終的な答が間違っていても、部分点がもらえるような解答とする必要があります。
2次試験は、満点解答をめざすのではなく、60%解答をめざす必要があります。
そのためには時間配分が非常に重要です。得意な問題は完全解答し、わからない問題は関係しそうな公式や語句を記入するということを心がけましょう。特に論説問題は点を取りやすいと思います。解答用紙が埋め切れなくても、自分のわかる範囲で関連することを記述し、スペースを稼ぐこともできます。
試験監督者の開始の合図から終了の合図まで、完全燃焼するつもりでがんばりましょう。